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第50回 米国生薬学会①

第50回 米国生薬学会①

ブラジル産薬用植物、タベブイア・アベラネダエからのがん予防成分
■2009年6月27日~7月1日 米国ハワイ州・ホノルル
「Chemopreventative components from Brazilian medicinal plant,Tabebuia avellanedae」
Harukuni Tokuda (Kanazawa University, Graduate School of Medical Science), others
われわれの天然資源物からのがん予防活性成分を探索する過 程で、ブラジル産薬用植物をTPAにて誘発されるエプスタインバール ウイルス初期抗原(EBV-EA)の発現を抑制する試験管内相乗効果 抑制試験で検討すると、その効果を示した。この分析法にてタベブ イア・アベラネダエ(TA)とその含有される化合物はRaji細胞で顕著 な細胞毒性を示すことなく、EBV-EAを明確に抑制した。われわれ のこの実験法ではTAエッセンスとそこに含有されるNQ801はよく知 られた抗発がんプロモーターであるベーターカロチンよりも強い抑制 効果を示した。これらの試験管内試験の基礎的なデーターより、これ ら化合物をDMBAを発がんイニシエーター、TPAとは異なった形態 化合物であるTeleocidinを発がんプロモータ-とするマウス皮膚二 段階試験を用いて検討を行った。このTeleocidinは微生物である Streptomyces mediocidicus が産生するTPAと同等の発がんプ ロモーター活性を有するとともに、幅広い生物を示す。今回の実験 はTAエッセンスとNQ801をTeleocidinを作用させる1時間前に塗布 を行い、その結果、この両化合物ともインドールアルカロイドタイプの 発がんプロモ-ターに対しても効果を有することが判明した。これは 微生物が産生する発がんプロモーターをも防御することを示してる。
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