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第48回 米国細胞生物学会

第48回 米国細胞生物学会

ブラジル産薬用植物によるヒト由来肺がん細胞、乳がん細胞の増殖抑制作用
■ 2008年12月13日~17日 米国カリフォルニア州・サンフランシスコ
「Regulation of the Cell Cycle on Progression in A549 Human Lung Cell and MCF-7 Human Breast Cell Treatment by Brazilian Medicinal Plant.」
Harukuni Tokuda (Department of Biochemistry, Kyoto Prefectural University of Medicine), Akira Iida (Faculty of Agriculture, Kinki University), Masafumi Kaneko and Mitsuaki Yamashita (Faculty of Pharmacy, Takasaki University of Health and Welfare)
ブラジル産薬用植物で古来より種々の疾患に対して、伝承的に知 られたその効能により用いられてきたタベブイアアベラネダエ(TA)に 関し、がん疾患でとくに重要視されている肺がん、乳がんについて、 その作用の基礎的検討を行った。現在、実際に一般に販売、使用さ れている形態のTAエッセンスならびにその中に含有する、ナフトキノン 化合物であるNQ801を用いてヒト由来肺がん細胞、ならびにヒト由来 乳がん細胞に対する効果を検討した。その結果は両細胞について TAエッセンス、NQ801ともにがん細胞の特徴である、過剰増殖の状 態に対して阻害をする効果を確認した。とくにNQ801についてはTA エッセンスに比較して、強い阻害効果を示すことから、TAエッセンスに 含有するこの化合物が、がんに対して有効な効果を示すことが示唆 された。さらに詳細な検討として、がん細胞周期における作用を検討 したところ、細胞周期のある特定部位に作用することが判明し、がん 疾患におけるこの化合物の有用性が評価できた。
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