トップ > 第9回 国際細胞生物学会

第9回 国際細胞生物学会

第9回 国際細胞生物学会

がん予防のための短気試験管内分析の簡単なスクリーニング法
■ 2008年10月7日~10日 韓国・ソウル
「CONVENTIONAL SCREENING METHOD OF SHORT TERM IN VITRO ASSAY FOR CHEMOPREVENTIVE AGENTS」
Harukuni Tokuda (Department of Biochemistry, Kyoto Prefectural University of Medicine), Mitsuaki Yamashita and Masafumi Kaneko (Faculty of Pharmacy, Takasaki University of Health and Welfare), Akira Iida (Faculty of Agriculture, Kinki University)
我々はEpstein-Barr Virus(EBV)の遺伝子を有するヒトリンパ腫 Raji細胞を用いた、EBV-Early Antigen(EBV-EA)発現現象を指標 として、発がんプロモーターを検索する短期的試験管内法を考えた。
さらに短鎖脂肪酸と発がんプロモーターであるTPAを利用する新し いスクリーニング法として、Raji細胞内での発がんプロモーターによ るEBV-EA発現に対して、その活性を抑制する天然物由来化合物 を抗発がんプロモーターとして特定することが、この方法により可能 となった。500以上の試料をこの方法によりスクリーニングして、約 100物質に活性のあることを確認した。
我々はブラジル産の薬用植物であるタベブイア・アベラネダエの 抽出物が、がん疾患における健康維持に有用で、がん細胞の増殖 抑制効果を有することから、この試験法で解析を進めてところ、 EBV-EAに対して同様に抑制作用を示した、さらに詳細な検討とし てDMBA-TPAによるマウス皮膚二段階発がん抑制試験を試み、そ の試験でも評価できる効果を示した。これらの結果はヒトのがんに 対するこの植物抽出物質のより応用発展の基礎として、がん予防 領域でのその可能性を示唆している。
PAGETOP