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第4回 日本腫瘍学会学術集会②

第4回 日本腫瘍学会学術集会②

がん統合医療におけるサプリメントの役割 -タヒボの使用経験から-
■2008年7月13日 東京都
「Role of supplements in integrative medicine for cancer ― Based on experience of Taheebo use」
Shoji Hirata (Hirata Clinic for Oral and Maxillofacial Surgery and Medical Oncology, Cancer Care Village Sapporo)
【緒言】
現代西洋医学のがん治療は、がん細胞を殺すことだけを考え、患者の免疫 に目が向けられていない。そこで近年、現代西洋医学に自然治癒力を増強さ せることを目的にサプリメントや補完代替医療を併用したがん統合医療が注目 され始めた。
【目的】
当院でタヒボを使用する機会を得たので、タヒボのがん統合医療におけ る役割・意義について臨床的に検討した。
【方法】
がん統合医療を目的に①術前、②術後、そして③進行がん患者へ、タベ ブイア・アベラネダエの内部樹皮を原料とする樹木茶 TAHEEBOを飲用さ せた。
【結果】
① において抗がん剤の副作用が軽減でき、スムースに手術が行えた。
② において免疫が維持され、再発予防が期待された。
③ においてQRLが維持された。
【考察】
がん患者が用いるサプリメントは一般的に、治療の手立てがなくなってか ら主治医より許可され、その後始める場合が多い。
しかしがん統合医療として使用する場合、術前(副作用防止)、術後(免疫 増加による再発予防)の使用意義は大きいと思われた。
また進行がん患者においても、副作用を軽減しながら長期間の抗がん剤治 療が受けられる可能性もある(腫瘍との共存)。
以上により、がん統合医療におけるサプリメントの役割は大きく、その使用 法は今後の研究課題である。
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