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第47回 米国細胞生物学会

第47回 米国細胞生物学会

ヒト由来肺、前立腺、乳がん細胞増殖での天然物由来資源での抑制作用
■2007年12月1日~5日 米国ワシントンD.C.
「Inhibitory effect of naturally source compounds on human cancer lung, prostate and breast cell growth.」
Harukuni Tokuda and Hoyoku Nishino (Department of Biochemistry, Kyoto Prefectural University of Medicine), Akira Iida (Faculty of Pharmacy, Takasaki University of Health and Welfare)
タベブイア・アベラネダエ(TA)は、南米のブラジルから北部アル ゼンチンにかけて自生する樹木で、薬用植物として、500年以上に 亘って種々の疾患に対して伝承薬物として使用されてきた。ブラ ジル産であるこの樹木の内部樹皮は、アジアでは主に飲料茶として 供給されている。先に我々は、TAの抽出エッセンス(TA ess.)と それに含まれるナフトキノンタイプの化合物であるラパコールとNQ801 が、TPAにて誘発される試験管内分析法にて抑制されること、さらに 発がん物質に対してがん予防作用を有することを報告した。今回の 研究では、これら有用化合物の他の期待される活性を目的として、 新たながん化学療法試験の一環として細胞毒性試験としての効果 を評価した。がん細胞増殖での効果をTA ess.、ラパコール、NQ801に ついて、A549、PC-3、MCF-7のヒト由来がん細胞を用いて調べた。
TA ess.の整理濃度1.5mg/mlでは、72時間の処理では弱い増殖 抑制しか示さず、一方、ラパコール、NQ801は、同様の細胞で72時間の 処理では濃度依存的に顕著な抑制を示した。さらにこの有用化合 物のがん疾患における評価の研究の過程で、我々はTA抽出物と ナフトキノン様化合物の動物モデルとの可能な関連性を試みた。
これらの試験のデータは、これら化合物を用いた悪性腫瘍への、治療 補助の役割を強く支持するものである。
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