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第55回 国際薬用植物研究会議

第55回 国際薬用植物研究会議

試験管内、動物試験系を用いたブラジル産薬用植物タベブイア・アベラネダエのがん予防効果
■2007年9月2日~6日 オーストリア・グラーツ
「Chemopreveneive effects of Brazilian Traditional medicine, Tabebuia avellanedae on in vitro and in vivo carcinogenesis system」
Harukuni Tokuda (Department of Biochemistry, Kyoto Prefectural University of Medicine), Akira Iida (Faculty of Pharmacy, Takasaki University of Health and Welfare)
タベブイア・アベラネダエの乾燥パウダーエッセンスならびにその 活性成分であるNQ801に関し、研究プロジェクトの一部として、その 抗腫瘍、抗発がんプロモーターの性質の検討を行った。タベブイア・ アベラネダエ(TA)は、地球上においてブラジルから北部アルゼン チンに渡る南米に自生する樹木で、薬用植物として500年以上に 亘って種々の疾患に対して伝承薬物として使用されてきた。ブラ ジル産であるこの樹木の内部樹皮は、アジアでは主に飲料茶として 供給されている。新しい分析法として、ヒト由来のリンパ腫である Raji細胞を用いて抗発がんプロモーター、発がんプロモーターを単鎖 脂肪酸と発がんプロモーターの相乗効果を用いて迅速で簡便に スクリーニングをする方法を用いて、抗発がんプロモーター、がん 予防剤の検討を行った。加えてわれわれは、更に進めた試験として、 DMBAにてイニシエーションを行い、続いてTPA1.7nmolを塗布 する、新しい発がんモデルであるマウス皮膚二段階発がん験と 他のモデルを用いて行った。これらの結果は、ヒトがん予防を目的 とした、植物由来サプリメントのさらなる開発に向けての基礎的データ を供給するものである。
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