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統合腫瘍学会~第3回 国際会議

統合腫瘍学会~第3回 国際会議

エプスタイン・バールウィルス感染リンパ球を用いたがん予防効果を含む薬用植物の試験管内短期検出法
■2006年11月9日~11日 米国マサチューセッツ州・ボストン
「A short term in vitro assay for medicine herb, including chemopreventive effects using lymphoblastoid cell latently infected Epstein-Barr virus」
Harukuni Tokuda (Department of Biochemistry, Kyoto Prefectural University of Medicine)
悪性化過程においては少なくとも異なった二段階から生じる考えが 一般的に支持されている。第2段階であるプロモーション過程はヒト発 がんにおいては第一段階であるイニシエーションより強い効果であると されている。ほとんどの発がんプロモーターはDNAに結合することなく、 またエームス試験でも陰性でありそれに対するイニシエーション物質は、 この効果の範疇に分類されている。最近、TPAのみならず発がんプロ モーション活性を有する、フォルボールエステルと脂肪酸である酪酸の 作用により、エプスタイン・バールウイルス(EBV)に感染した細胞内遺 伝子が発現されることを見出した。EBVウイルス非産生株であるRaji細 胞に、抗発がんプロモーターでもあるがん予防剤を作用させたところ、 食用、薬用植物に含まれるとされるある種のがん予防剤の検索に有 効である知見を得た。さらに興味あることに、TPAによるEBV-初期抗原 (EBV-EA)に対して、がん予防剤として考えられているブラジル産の薬 用植物や食品添加物、ビタミンにこの系において作用することが判明 した。この研究ではがん予防剤の検索法の確立と、それに続く代替 医療を目的とした試験の確立を目的としてその試みを開始した。
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