第90回 米国癌学会
天然物由来化合物を用いた一酸化窒素発がんに対するがん予防効果■1999年4月10日~14日 米国ペンシルバニア州・フィラデルフィア
「Chemoprevention of nitric oxide donor-induced carcinogenesis by naturally occur-ring compounds.」
Tokuda,H.,Okuda,Y.,Mukainaka,T.,Okuda,M.,Takasaki,M., Konoshima,T.,and Nishino,H. Kyoto Prefectural University of Medicine,Kyoto,
602-0841 and Kyoto Pharmaceutical University,Kyoto607-8414 JAPAN
これまでのわれわれの研究から、マウスを用いた皮膚二段階発がん試験で一酸化窒素(NO)ドナーに発がんイニシエーション効果を見出した。 イニシエーターとしてNOドナー、プロモーターとしてTPAを用いて実験をおこなったところ、20週間目で顕著な腫瘍の発生を認めた。このような実験におけるがん予防としての興味から、天然物由来化合物を用いたところ、NOドナー発がんに対して予防効果を示したので、これら種々の化合物がNOの生理活性に対して抑制的に作用する可能性が考えられた。