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第33回 米国生薬学会

第33回 米国生薬学会

ラパコールの抗発がん活性プロモーター
■1992年7月26日~30日 米国バージニア州・ウィリアムズバーグ
「ANTI-TUMOR PROMOTING ACTIVITY OF LAPACHOL.」
S. Ueda1, H. Tokuda2, H, Nis-hino2 and A. Iwashima2,
1Faculty of Pharmaceutical Sciences, Kyoto University, Kyoto 606,
2Kyoto Prefectural University of Medicine, Kyoto 602, JAPAN
ノウゼンカズラ科植物成分のラパコールは、各種ナフトキノンの生合成前駆体である。ラパコールの発癌プロモーション抑制効果についての予備実験で得た我々の知見に基づき、その作用を更に詳細に検討した。
ラパコールはエプスタイン・バールウイルス(EBV)のゲノムを持ったヒトのリンパ芽細胞の早期抗原誘発の阻止に効果的である。更に、ラパコールは7、12-ジメチルベンツ(a)アントラセン(DMBA)や、12-O-テトラデカノイルホルボール-13-アセテート(TPA)によって誘発されるハツカネズミの皮膚での腫瘍発現を抑制した。ラパコールを与えたハツカネズミでは、15週間の実験で、ハツカネズミ固体当たりの乳頭腫の平均数が顕著に減少した。種々の投与量のラパコールで前処置をした場合の発癌プロモーション抑制活性と細胞毒性についても述べる。
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