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第36回 日本リウマチ学会

第36回 日本リウマチ学会

SLEとRAの病変を自然発症するMRL/1マウスに対する南米産ノウゼンカズラ科タベブイア属植物の効果
■1992年5月26日~28日 千葉県
「The effect of department TABEBUIA from South America of NOUZENKAZURA to MRL/1 mouse which carries out natural development of symptoms of the pathological change of SLE and RA」
K.Okada, K.Mimura, Y.Yamada, S.Yukawa
the third internal medicine of the Wakayama medical school
和歌山医大第三内科 岡田和也、味村啓司、山田陽一、湯川進、野本拓
【目的】
SLEとRAは、ステロイド、免疫抑制剤等が有効であるが、長期使用では副作用が問題となり、長期に使用出来る薬剤が望まれる。今回、南米産ノウゼン カズラ科Tabebuia属植物「タヒボ」(Ta)について検討した。
【方法】
MRL/1マウス(雄性6週齢)6例にTa 8gを水1500mlにて煮沸抽出液を経口投与(Ta群)し対照群(c群)と14週後体重、腎、脾および肝重量、抗核抗体、抗Sm抗体、RA因子の測定と腎組織を、さらに各群10例にTa投与8週後の尿所見も比較検討した。
【結果】
Ta群はC群より体重は増加傾向、腎重量は有意に増加し、肝、脾重量は差を認めなかった。血清検査は有意差を認めず。腎組織は光顕では両群で著明な差はなかったが、螢光では対照群に見られたIgG,IgM,C3の係蹄壁とメサンジウム領域での沈着がTa群ではメサンジウム領域に認められたのみ であった。一日尿蛋白量はTa群で有意な減少を認めた。
【結論】
MRL/1マウスに対して、Taは何等かの抗炎症効果と免疫調節作用を有することが示唆された。
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