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第12回 日本補完代替医療学会学術集会①

第12回 日本補完代替医療学会学術集会①

タヒボ濃縮物の様々な血液パラメータおよびQOLに及ぼす効果の調査:
多様な形態とステージの癌患者12例と健常人被験者12例における比較
■2009年11月21日~23日 和歌山県・伊都郡高野町
「Investigation on the effects of taheebo concentrate on various blood parameters and quality of life in patients suffering cancer」
Bacowsky Helmut (Zentrum Nosomi Clinic), Harukuni Tokuda (Kanazawa University , Graduate School of Medical Science)
【要旨】
様々な形態の癌患者12例(女性8例、男性4例、平均年齢50.6歳)と健 常人被験者12例(女性5例、男性7例、平均年齢48.5歳)の2群に1.5gの タヒボ濃縮物(TC)を毎日経口投与した。タヒボ濃縮物は、タベブイア・アベ ラネダエから処理加工して得られたNQ801(ナフトフランディオン誘導体: NFD誘導体)を3.6mg含有している。35種類の血液パラメータに及ぼす効 果を、0日目、30日目および120日目に調査した。QOLについては、標準調査 票(EORTC QLQ-C 30)を用いて評価した。遊離NFDの血清濃度を、投与 前、ならびに投与の5分後、15分後、20分後、30分後、40分後および24時 間後にそれぞれ高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)で測定した。赤血球パ ラメータおよび肝細胞代謝に及ぼす正の刺激効果と共に、リンパ球サブセッ トの顕著な数の上昇が認められた。また、タヒボ濃縮物は、同化作用を軽度 に誘導するようである。既知のアレルギーがある被験者におけるIgE濃度、 好酸球数および血清中ECP(好酸球カチオン蛋白)濃度の減少は、タヒボ 濃縮物の抗アレルギー特性を示している。全患者にQOLの改善が認められ、 3例においては同時に化学療法を受けたにもかかわらず、化学療法による 副作用と障害の軽減化も見られた。有害な副作用は認められなかった。
キーワード:タヒボ濃縮物(TC)、NQ801、タベブイア・アベラネダエ、癌、免疫 系、肝代謝、抗アレルギー効果、QOL
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