第12回 日本補完代替医療学会学術集会②
がん統合医療における薬用植物タベブイア・アベラネダエ(俗名タヒボ)から抽出された「NQ801」の臨床的検討■2009年11月21日~23日 和歌山県・伊都郡高野町
「Clinical Examination of 「NQ801」 Extracted from TAHEEBO in Integrative Medicine for Cancer.」
Shoji Hirata(Hirata Clinic for Oral and Maxillofacial Surgery and Medical Oncology Cancer Care Village Sapporo)
【目的】
南米薬用植物である天然木タベブイア・アベラネダエ(俗名タヒボ)から 抽出された「NQ801」 は、抗がん作用として、がん細胞に対する①直接作 用②間接作用そして③補助作用が研究・報告されている。そこで「NQ801」 のがん患者に対する抗腫瘍効果とそのDose dependence性、さらに安全性 について臨床的に検討した。
【方法】
進行がん患者4例に、「NQ801」強化エキス末2g/dayを3ヶ月間、その後3 倍量(6g/day)を3ヶ月間飲用してもらった。
【結果】
4例中3例において「NQ801」の摂取量を3倍にすることにより、より抗腫瘍 効果がみられた。しかし副作用は見られなかった。また抗がん剤を使用して いた3例は、副作用を軽減しながら長期間抗がん剤治療が可能であった。(腫 瘍との共存)。
【結論】
今回の臨床研究により、がん統合医療においてNQ801の抗腫瘍効果が 確認され、さらにDose dependence性があることが示唆された。また臨床的 にNQ801(6g/day)の安全性も確認された。
このことは、NQ801が今後、統合医療におけるがん治療の中で、3大 治療との併用で、どのような症例に、どれくらいの用量が必要なのか、さら に症例を重ね、研究する必要がある。