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第10回 欧州栄養学会

第10回 欧州栄養学会

発がんプロモーション段階に対するブラジル産薬用植物の有用性の評価
■2007年7月10日~13日 フランス・パリ
「Efficacy evaluation of Brazilian herbal material against tumor promoting stage」
Harukuni Tokuda (Department of Biochemistry, Kyoto Prefectural University of Medicine), Akira Iida (Faculty of Pharmacy, Takasaki University of Health and Welfare)
【序説】 
タベブイア・アベラネダエ(TA)、それは500年に亘って、よく 知られた種々の疾患に対して医学的な処理に用いられた、南米の ブラジルからアルゼンチンに生育する樹木である。先にわれわれは、 TAエッセンス(Taess.)と、そこに含まれているナフトキノン型化合物 2(- 1-ヒドロキシエチル)-5-ヒドロキシナフト[2,3-b]フラン-4,9-ディオン が、TPAの誘発阻害試験法で評価されることを報告した。今回は、 この天然資源物の動物試験での評価について報告する。
【方法】 
TAess.と2(- 1-ヒドロキシエチル)-5-ヒドロキシナフト[2,3-b]フラン- 4,9-ディオンをこの試験を通して用いた。ここでの動物試験法は、 SENCARマウスを用い、皮膚と肺で誘発される発がんに対する 腫瘍の抑制と体重の変化で評価した。TAess(. 内部樹皮)を摂取 して、皮膚でのDMBA/TPA肺の4NQ0とグリセロールの試験系で 進めた結果、果物、野菜と同様にがん予防としての活性のある 効果を示した。
【結果】 
この化合物の処理では、皮膚、肺の実験系で腫瘍の数で60%の 抑制を示した。またそれぞれの実験で、試験中の体重の変化を 測定したところ、処理群でも無処理群と同様の変動を示し、この 化合物の摂取で生体においては、一般的性状で顕著な影響の ないことが示唆された。
【結論】 
この研究の結果は、この化合物のがん予防効果に対し、将来に 向けて新しい興味のある成果である。
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