第41回米国生薬学会
糖化蛋白質誘発発がんに対するタベブイア アベラネダエ抽出液の効果■2000年7月22日~26日 米国ワシントン州・シアトル
「EFFECTS OF TABEBUIA AVELLANEDAE EXTRACT AGAINST ADVANCED GLYCATION END PRODUCTS INDUCED CARCINOGENESIS」
Terumichi Souji1, Harukuni Tokuda2*, Masakazu Ogata2, Hoyoku Nishino2 and Shiichi Ueda3.
1Oriental-Westan Medicine Integrated Laboratory,Hiroshima 720-1532,
2Kyoto Prefectural University of Medicine,Kyoto 602-0841,
3KyotoUniversity,Kyoto 606-0000,JAPAN
糖化蛋白質(後期段階生成物)(AGE)はがんを含む疾患や糖尿病患者において有意に認められるものである。これまでのがん予防研究におけるヒト関連発がん物質の検索で、われわれはAGEに発がん性を見出し、マウス皮膚二段階発がん試験で顕著な発がんイニシエーション作用を見出した。最近、われわれはブラジル産の薬用植物であるタベブイア アベラネダエの水抽出液が、AGEで誘導される発がん作用に対して抑制効果を示すことを認めた。
これら研究で得られたデータは糖尿病におけるがんのリスクに対し、この化合物が予防として働く可能性を示唆している。