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第7回ICMAA 抗変異・抗腫瘍作用会議

第7回ICMAA 抗変異・抗腫瘍作用会議

ブラジル産の伝承生薬タベブイア・アベラネダエ抽出物のがん予防としての有用性
■2000年9月23日~27日 米国ミシガン州・グランドラピッド
「BRAZILIAN TRADITIONAL MEDICINE,TABEBUIA AVELLANEDAE EXT.: A NEW USEFUL TEA AS CANCER CHEMOPREVENTOR.」
Harukuni Tokuda1, Eiichiro Ichiishi1, Toshikazu Yoshikawa1, Hoyoku Nishino1 and Shinichi Ueda2
1Kyoto Prefectural University of Medicine,Kyoto,2Kyoto University,Kyoto,JAPAN
ブラジルの伝承医学文献による多くの研究で、タベブイア アベラネダエ抽出物が色々な疾患に対して有効であると示されている。
この木の粉末(タヒボジャパンより提供された内部樹皮試料)の水抽出物をマウスに経口投与するとDMBAを発がんイニシエーター、TPAを発がんプロモーターとするマウス皮膚二段階発がん実験また4NQO、8%グリセロール作用によるマウス肺二段階発がん実験系で抑制効果を示した。
その作用として、この物質の抗酸化作用ががん等の病変に対して重要な作用を示すことが考えられた。最近、われわれの研究でタベブイア アベラネダエの主な含有成分であるラパコールまた微量成分である2(- 1-ヒドロキシエチル)-5-ヒドロキシナフト[2,3-b]フラン-4,9-ディオンに、試験管を用いた抗発がんプロモーター短期検出法並びに、マウス皮膚、肺二段階発がん試験において、発がんプロモーター段階で同様に抑制効果を示す結果を得た。
これらの所見はこの化合物が、野菜や飲料水と同様にがん予防を目的とした試薬に有用であることを示唆している。
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