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第18回 日本がん予防学会

第18回 日本がん予防学会

ブラジル産薬用植物タベブイア・アベラネダエを用いた後期段階生成物誘発発がんに対する予防作用
■2011年6月20日~21日 京都府・京都市
「Chemopreventive activity of Brazilian medicinal plant,Tabebuia avellanedae against Advanced glycation end-product induced carcinogenesis」
Harukuni Tokuda and Nobutaka Suzuki (Kanazawa University), Masafumi Kaneko and Mitsuaki Yamashita (Faculty of Pharmacy, Takasaki University of Health and Welfare), Akira Iida (Kinki University)
【目的】
生活習慣病のひとつとされる糖尿病、その糖尿病性合併症に起因する とされる、後期段階生成物の進展予防が重要な課題となってきている。そ こでその予防の試験モデルとして後期段階生成物を作成し、合併症のひ とつとされる発がん性に対して、現在、予防、前治療として重要視されてい る南米産薬用植物タベブイア・アベラネダエ(TA)を用いて、その重篤な疾 患に対する有用な作用について検討した。
【方法】
市販のヒトアルブミンとグルコースを用いた後期段階生成物、Advanced glycation end-products(HAGE)を作成し、それを発がんイニシエーションと した。その予防の検討として、市販のTAエッセンスを用い、HAGEが産生す る段階を紫外線吸収スペクトルで検討するとともに、マウスを用いたHAGE による発がんに対する効果を検討した。HAGEをアルブミン量として100μg をマウス皮膚に塗布、その1週間後よりTPAを1μg、週2回、20週間継続処 理して腫瘍の発生を観察した。HAGEを処理する前後1週間、合計2週間、 TAエッセンスを予防処置としてマウスに摂取させ、無処置群の飲料水のみ と比較した。また後期段階生成物の産生過程でも、その作用に有用に影 響するかを検討した。
【結果・考察】
TAエッセンスを用いて、後期段階生成物の産生段階、また産生物での 発がん段階での効果を検討したところ、産生段階では吸収スペクトルによ る差が認められ、メイラード反応段階での効果が確認できた。腫瘍発生の 検討でも発生腫瘍においては、約50%減少が認められた。これらの結果は、 糖尿病疾患においても発症するとされる腫瘍に対しても、この素材が有用 であることが示唆された。
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