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第47回 米国生薬学会

第47回 米国生薬学会

ブラジル産伝統薬用植物、タベブイア・アベラネダエのがん予防作用
■2006年8月5日~9日 米国バージニア州・アーリントン
「Chemopreventive Effect of Brazilian Traditional Medicine, Tabebuia Avellanedae」
Harukuni Tokuda (Department of Biochemistry, Kyoto Prefectural University of Medicine)
Akira Iida (Faculty of Pharmacy, Takasaki University of Health and Welfare)
タベブイア・アベラネダエ(ノウゼンカズラ科)(TA)はアルゼンチン 北部からブラジルに至る南米に自生する樹木で、種々の疾患に作用 する伝統生薬として知られている。以前の報告で、われわれは抗 腫瘍活性成分の1つとして2(- 1-ヒドロキシエチル)-5-ヒドロキシナフト [2,3-b]フラン-4,9-ディオンがTPAで誘導する試験管内細胞試験で がん予防剤として報告した。
この成果をさらに発展させるために、この樹木の内部樹皮がアジア 等でハーブ茶として使用されていることから、この試料のヒトでの使用 形態での評価として、ヒトが通常使用している抽出エキス末に関し てがん予防剤としての評価を行った。内部樹皮よりの抽出エキス 末(タヒボジャパン社より提供)をマウスに飲水として服用し、DMBATPA の系による皮膚発がん、4NQO-glycerolの系による肺発がんの 発がんプロモーション段階での抑制効果を検討した。ここではさらに 2(- 1-ヒドロキシエチル)-5-ヒドロキシナフト[2,3-b]フラン-4,9-ディオン 以外の化合物に関しても、in vitro とさらに in vivo についても検討 した。この結果は、よく知られたがん予防剤である果物、野菜と同様に この樹皮の発がん予防としての可能性が評価された。
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