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第10回 国際フリーラジカル学会

第10回 国際フリーラジカル学会

天然物由来化合物による一酸化窒素誘導発がんに対するがん予防
■2000年10月19日~20日 京都府・京都市
「Chemoprevention of nitric oxide donor-induced carcinogenesis by naturally occurring compounds」
Harukuni Tokuda1 , Xiag Yong Mou1 , Masato Okuda1, Masashi Kuchide1 , Teruo Mukainaka1, Toshikazu Yoshikawa1 , and Hoyoku Nishino1
1Department of Biochemistry , Kyoto Prefectural University of Medicine,
2First Department of Medicine, Kyoto Prefectural University of medicine
一酸化窒素(NO)は多くの生理活性作用において重要な役割をしている。
このことから、NOドナーは多くの疾患の治療に有用であると思われる。
しかし、NOはまた変異原物質であり、微生物や哺乳類細胞で変異を起こす。
NO誘導発がんでの化合物の役割を検討するために、われわれはNOドナー、新しいタイプのNOドナー、S‐ニトロソチオールとパーオキシナトライトの効果を試験し、これらの化合物がマウス皮膚ニ段階発がんにおいて、パピローマを発生することを認めた。これまでのがん予防剤を目的とした食べ物に関する永い研究において、最近われわれは、NOドナー発がんに対する有効ながん予防剤として、天然物由来のクルクミン、タベブイア・アベラネダエの抽出を見出した。
これらの結果は、種々の化合物が抗発がんイニシエーションとして、NO作用に阻害に働くことを示唆している。
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