第38回 米国生薬学会
タベブイア・アベラネダエ抽出物とその成分に関する癌予防効果について■1997年7月26日~30日 米国アイオア州・アイオアシティ
「Cancer Chemopreventive of Tabebuia Avellanedae Extracts and its constituents.」
Shinichi Ueda,Harukuni Tokuda and Faculty of Pharmaceutical Science,Kyoto University,606-01,Department of Biochemistry,Kyoto
Prefectural University of Modicine Kyoto 602,JAPAN
京都大学・上田伸一、京都府立医科大学・徳田春邦
タベブイア・アベラネダエの抽出物、ならびにその成分に関する研究の過程で、われわれは化合物ナフトキノンの一種である2(-1ヒ- ドロキシエチル)-5-ヒドロキシナフト[2,3-b]フラン-4,9-ディオン、ならびにその関連化合物を単離し、同定した。それぞれの化合物を試験管内試験法の抗発がんプロモーター短期検出法、ならびに動物を用いたDMBA-TPAの作用によるマウス皮膚二段階発がん試験を行なったところ、それぞれに抑制効果を認めた。また抽出物については肝臓での発がん抑制効果についても試験を行なった。これらの結果はタベブイア・アベラネダエの熱水抽出物が、数種の臓器においてがん予防効果を持つことが示唆された。