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第43回 米国細胞生物学会議

第43回 米国細胞生物学会議

パプリカ中の主たるカロテノイド色素(カプサンチン、カプソルビン、ベターカロチン)と薬用タべブイア・アベラネダエ抽出液処理に よるヒト由来肺がん細胞の細胞周期制御
■2003年12月13日~17日 米国カリフォルニア州・サンフランシスコ
「Regulation of the cell cycle progression of human lung cancer cell treatment by major paprica carotenoids (capsanthin, capsorubin and beta-carotene) and extract of herbal medicine tabebuia avellanedae」
H. Tokuda,1 F. Enjo,1 T. Maoka,2 M. Kuchide,1 M. Ogata,1 T. Mukainaka,1 H. Nishino1 ;
1 Department of Biochemistry, Kyoto Prefectural University of Medicine, Kyoto, Japan,
2 Research Institute for Production Development, Kyoto, Japan
赤パプリカ、カシウム・アヌムから単離、パプリカ中にあるベターカロチンの最終産物であるカプソルビンと薬用タベブイアはヒト由来がん細胞であるA-549細胞に対して強い増殖抑制効果を示した。
ベターカロチンのような赤パプリカ中のカロテノイドの主たる要素であるカプサンチンにはA-549細胞に対して増殖抑制効果は認められなかった。FBSを10%含む培養液において、カプソルビンと2-(1-ヒドロキシエチル)-5-ヒドロキシナフト[2,3-b]フラン-4,9-ディオンは30μMの濃度で誘導細胞毒性を抑制することが判明した。この知見はP27タンパクのレベルを上昇、サイクリンAの減少を誘導した。
われわれはヒト由来肺がん細胞に対して抗がん剤としてパプリカ抽出液中のカプソルビン、タベブイア抽出液中の2(- 1-ヒドロキシエチル)-5-ヒドロキシナフト[2,3-b]フラン-4,9-ディオンがそのひとつの要素であることを示した。
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