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第89回 米国癌学会

第89回 米国癌学会

マウス皮膚二段階発癌における一酸化窒素ドナーの発癌イニシエーション効果
■1998年3月28日~4月1日 米国ルイジアナ州・ニューオリンズ
「Tumor initiating effects of nitric oxide donor in two-stage mouseskin carcinogenesis.」
TOKUDA.H.,Ichiishi.E.,Konoshima.T.,Takasaki.M.,Mukainaka.T.,Nishino.H.,Kyoto Prefectural University of Medicine,Kyoto 602,Kyoto
Pharmaceutical University,Kyoto,607,JAPAN
一酸化窒素は、生理学上の様々な機能で重要な役割を果たしている。しかも一酸化窒素ドナーは、様々な疾病の治療に役立つことがある。しかし一酸化窒素は、突然変異物質でもあるため、微生物や哺乳動物に変異を起こさせることが出来る。一酸化窒素が、発癌物質として作用する可能性を調べるために、我々は新しいタイプのドナーとしてのS-ニトロソーチオールとパーオキシナイトの効果を二段階マウス皮膚発癌物質を用いて検討した。一酸化窒素ドナーをイニシエーションとして作用後、TPAを週2回20週間作用させた。その結果、マウス100%の腫瘍の発生が認められた。これにより、一酸化窒素の発癌イニシエーション作用による癌の発生が解明した。
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